モンゴル政府は1月29日に春季の馬レース禁止を解除しました。政府は2019年以降、11月1日から5月1日までの冬季・春季レースを禁止しており、この措置は2017〜2018年の最高裁判決を背景に始まりました。判決は政府公認の春のレース「ドゥンジンガリフ」を終わらせ、子ども騎手の冬季・春季訓練を禁じました。
今回の決定では3月1日以降のレース開催が認められ、冬のレースは引き続き禁止されます。副首相S・アマルサイハンは開催に関する権限と責任を地方当局に委ねると説明しました。決定直前の1月25日にはウランバートルのスフバートル広場で禁止撤回を求める抗議行動が行われ、伝統の復活を訴える声が上がりました。
一方で安全面や搾取の問題が強く指摘されています。モンゴルでは習慣的に体の小さい5歳から13歳の少年が騎手として出走し、1996年から2024年までに馬から落ちて死亡した子どもは53人にのぼります。2017年から2024年の間に3,070人が馬から落ち、16人が障害を負いました。主催側は春季レースの年齢制限を12歳に設定しましたが、批判者は十分ではないとしています。
また2024年には登録された子ども騎手が11,000人いましたが、自分の馬に乗るのは約1,000人にすぎません。賃金が最低賃金を下回る場合や、2,002人について報酬の有無が不明な点も問題視されています。支持派は文化遺産の保護や伝統が他地域へ移るのを防ぐと主張する一方、国会議員フレルバータリン・バーサンジャルガルらは、春季レースは比較的新しい慣行であり子どもの危険を正当化できないと述べています。さらに、首相や閣僚十数人が多くのサラブレッドを所有していると伝えられることや、モンゴル馬術連盟が10万人を超える会員を抱えている点も緊張の要因となっています。
難しい単語
- 解除する — 決定や規則を取り消して効力をなくすこと解除しました
- 禁止する — ある行為をしてはいけないと公式に決めること禁止しており, 禁止されます
- 委ねる — 権限や責任をほかの機関に任せること委ねると説明しました
- 搾取 — 弱い立場の人から不当な利益を得ること搾取の問題
- 障害 — 事故やけがで残る体や心の機能の問題障害を負いました
- 年齢制限 — 参加や利用に年齢の上限や下限を設けること
- 抗議行動 — 政府や団体に不満を示すための集まりや行為
- 登録する — 名前や情報を公式の記録に載せること登録された
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ディスカッション用の質問
- 伝統の復活を求める声と子どもの安全への懸念が対立しています。あなたはどちらを重視しますか。理由と具体例を挙げて説明してください。
- 地方当局に開催の権限と責任を委ねる決定の利点と問題点を、記事の情報を参考にして述べてください。
- 子ども騎手の死亡や低賃金などの問題を減らすために、どんな対策が考えられますか。現実的な案をいくつか挙げてください。