レベル B2 – 中上級CEFR B2
5 分
242 語
研究チームは、シベリアの永久凍土で非常に良好に保存されていた筋肉組織から、ほぼ40,000年にわたり保存されていたケナガマンモスのRNAを同定し、配列決定することに成功しました。対象は幼い個体Yuka(ユーカ)で、筆頭著者はコペンハーゲン大学グローブ研究所の博士研究員エミリオ・マルモルです。研究はSciLifeLabやストックホルム大学、スウェーデン国立自然史博物館が共同で進めるCentre for Palaeogeneticsの研究者らと行われました。
これまで研究者は主にDNAをマッピングしてゲノムや進化を調べてきましたが、RNAは死後に壊れやすいと考えられて長期間の回収は難しいとされてきました。今回の発見はその見方を変え、RNAが死の時点あるいはその直前の遺伝子発現を反映するため、DNAやタンパク質と異なる情報を提供することを示します。
著者らは、古代RNAの配列データを他の古代分子と組み合わせることで、絶滅した大型動物群や他の種に関する理解が深まると期待しています。研究成果は学術誌Cellに掲載され、コペンハーゲン大学が発表しました。
- 対象分子:DNA、RNA、タンパク質、その他の生体分子
- 保存場所:シベリアの永久凍土
- 重要性:遺伝子発現の直接的証拠を提供
難しい単語
- 永久凍土 — 一年中凍ったままの地面や土壌
- 筋肉組織 — 体の運動に関わる細胞の集まり
- 同定する — 物や生物の正体や種類を特定すること同定し
- 配列決定する — 塩基などの順序を明らかにすること
- 遺伝子発現 — 遺伝子が働き情報を出す過程や状態
- 生体分子 — 生き物の中にある重要な分子類
- 筆頭著者 — 論文で最初に名前が挙がる主要な著者
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- 古代RNAの配列データは、DNAやタンパク質の情報と比べてどのような新しい知見を与えると思いますか?具体的に説明してください。
- 今回の発見は永久凍土での保存状態や今後のサンプリング方法にどんな影響を与えるでしょうか?理由を挙げて話してください。
- 絶滅した大型動物の研究に古代RNAを使うことの利点と注意点を、それぞれ一つずつ挙げて説明してください。