レベル B2 – 中上級CEFR B2
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研究者たちは腸内に常在する棒状の細菌Turicibacterが、高脂肪食を与えたマウスの代謝健康を改善し、体重増加を制限すると報告しました。これまでの研究では約100種類の細菌の混合が体重増加を防ぐことが示されていましたが、個別の微生物を特定するのは難しいとされてきました。
筆頭著者のケンドラ・クラグは数年にわたり微生物を培養し、Turicibacterを単離しました。研究ではこの細菌が多数の脂肪様分子を作ることが分かり、精製したTuricibacter由来の脂肪を高脂肪食に加えると、生きた細菌と同様に血糖や血中脂質が低下し体重が抑えられました。研究者はこの「脂質スープ」の中から効果を生む脂質を特定する計画です。
さらにTuricibacterは宿主のセラミド合成にも影響を与え、セラミドは高脂肪食で上昇して2型糖尿病や心疾患と関連するため、レベルを低く保つ作用は重要です。ただし高脂肪食自体がTuricibacterの増殖を妨げるため、細菌は長期間維持されにくく、定期的な補給が必要になると示されました。
研究はCell Metabolismに掲載され、共同執筆者にはUniversity of UtahやWashington University School of Medicine、ドイツのMax Planck Institute for Biologyの研究者が含まれます。研究はNational Institutes of Health(NIH)などの支援を受けています。
難しい単語
- 代謝 — 体内で物質やエネルギーを変える働き代謝健康
- 単離する — ある微生物を他と分けて取り出すこと単離しました
- 精製する — 目的の成分だけを取り出して純度を高めること精製した
- 脂質 — 水に溶けにくい油のような分子血中脂質, 脂質スープ
- セラミド — 細胞にある脂質の一種セラミド合成
- 補給 — 必要なものを定期的に与えること
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- この研究で見つかった脂質をヒトの食事に応用する場合、考えられる利点と課題は何ですか?理由と例を述べてください。
- 高脂肪食がTuricibacterの増殖を妨げることを踏まえて、どのような補給の方法や頻度が現実的だと思いますか?
- 研究チームが「脂質スープ」から効果を生む成分を特定する際、まず優先すべき実験や確認点は何だと思いますか?