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レベル B2 – 中上級CEFR B2
5 分
288 語
研究チームは、薬に反応しない重度のてんかんで手術準備中の患者と協力して、脳全体の電気活動を詳細に記録しました。術前に埋め込まれた電極は脳表面の約1平方センチメートルを覆い、最大100万の脳細胞の活動を検出できました。入院中、患者は空間記憶に焦点を当てた「トレジャーハント」と呼ばれる課題や、英字配列を覚えて思い出す課題に取り組みました。
解析を担当した研究者は、脳活動の信号から直線状に伝わる波、渦巻状の波、外向きや内向きに振る舞う波など、空間的に特有な波パターンを特定しました。これらのパターンは行動に応じて変化し、個人ごとに異なる特徴を示しましたが、各人では一貫性がありました。そのため波の形から行動を約70%の確率で復号できたと報告されています(偶然の水準は50%)。
G. Bard Ermentroutは、人々が脳の活動を単一の同期振動と見るのではなく、さまざまな種類の波として理解し始めていると指摘しました。また研究責任者は、次の段階として波の発生源を理解する数理モデルの構築や、有益な波を強めるための脳刺激の利用を挙げています。こうした方法は将来、脳―コンピュータ・インターフェースや経頭蓋磁気刺激を用いた記憶改善療法につながる可能性があります。研究はNature Communicationsに掲載されています。
難しい単語
- 電極 — 電気信号を検出して伝える小さな装置
- 検出する — 信号や変化を見つけて記録すること検出できました
- 空間記憶 — 場所や位置を覚えている記憶
- 渦巻状 — 渦のようにらせん状に巻いた形渦巻状の
- 同期振動 — 複数が同時に同じ周期で振動すること
- 数理モデル — 数学で現象を表すためのモデル
- 脳―コンピュータ・インターフェース — 脳と機械を直接つなぐ技術
- 記憶改善療法 — 記憶力を良くするための治療法
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- この記事で報告された複数の波パターンは、将来どのように記憶改善につながると思いますか。理由を一つ挙げて説明してください。
- 手術準備中の患者を使った研究結果は一般の人にも当てはまると思いますか。そう考える理由を述べてください。
- 脳刺激や脳―コンピュータ・インターフェースを用いる際の利点と注意点をそれぞれ一つずつ挙げてください。