バングラデシュ、サヴァルを「劣化大気域」に指定CEFR B2
2025年9月6日
原文: Rezwan, Global Voices • CC BY 3.0
写真: Nur Alamin, Unsplash
バングラデシュの環境局は、サヴァル郡の年平均粒子状物質濃度が国家基準の35マイクログラム毎立方メートルのほぼ3倍に達していると確認し、同地域を「劣化大気域(degraded airshed)」に指定しました。現地データでは2023年に164日、2024年に160日が基準を下回る大気質でした。
主な汚染源はレンガ窯、バッテリー・鉛工場、交通、建設活動で、特にレンガ窯の寄与が大きいとされています。2023年の研究はサヴァルに200を超えるレンガ窯があると報告し、環境局は環境配慮技術のない窯が107基あると述べました。サヴァルはダッカ向けの煉瓦を多く供給しています。
政府は2025年9月から一部の窯を除き煉瓦焼成を禁止し、固形廃棄物の野焼きも禁じます。また、新規の汚染を引き起こす可能性のある工場は立地許可と環境クリアランスが必要になります。スタンフォード大学の研究は、規制の弱いレンガ窯が全国的に大気質を悪化させていると指摘しました。
国全体の影響も深刻です。Air Quality Life Indexは、大気汚染が平均余命を5年半短縮していると示し、1億6600万人以上がWHO指針と国家基準を超える地域に住んでいると報告しています。1998年から2023年にかけて粒子状物質汚染は66.2%増加し、さらに平均余命を2.4年縮めました。UNICEFは2021年に5歳未満の子ども少なくとも19,000人が大気汚染で死亡したと推計しています。専門家は環境局、市当局、交通・産業省などの協調した対策が必要だと呼びかけ、指定は第一歩にすぎないとしています。
難しい単語
- 劣化大気域 — 大気の状態が悪くなった区域
- 粒子状物質濃度 — 空気中の小さな粒子の量の指標
- レンガ窯 — 煉瓦を焼くための炉や施設
- 環境配慮技術 — 環境への負担を減らすための技術
- 煉瓦焼成 — 煉瓦を高温で焼く工程
- 野焼き — 屋外で廃棄物などを燃やすこと
- 環境クリアランス — 工場などの環境影響の承認手続き
- 平均余命 — ある集団が平均で生きる年数
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- サヴァル地域でレンガ窯が多いことが大気質に与える影響について、地元住民や政府が取るべき具体的な対策は何だと思いますか。理由も述べてください。
- 政府の規制(煉瓦焼成禁止や環境クリアランス義務化)は大気汚染改善にどのように役立つでしょうか。利点と課題を挙げてください。
- この記事のデータ(平均余命の短縮や子どもの死亡推計)を見て、あなたが優先すべき公衆衛生対策は何だと思いますか。短い理由を述べてください。