近くの若い星フォーマルハウトの周辺で、ハッブル宇宙望遠鏡が20年の間に起きた二件の強力な衝突の痕跡を捉えました。フォーマルハウトは地球から約25光年、年齢はおよそ4億4千万年で、光度は太陽の16倍です。2004年と2006年の画像に写った明るい点は2008年にFomalhaut bとして惑星候補に挙がりましたが、2010年以降の追観測でその動きは恒星光に押される小さな塵粒子の挙動と一致しました。
2023年に別の明るい点(Fomalhaut cs2)が見つかり、国際チームは2023年の画像と質の低い2024年の画像を解析しました。両方の明るい点はいずれも、微惑星同士の衝突で生じた膨張する塵雲が星の光を反射していると結論づけられ、2004年の出来事と2023年の出来事は別々の衝突と解釈されます。
明るさからは衝突した天体は少なくとも30キロメートル級と推定され、これは約6600万年前に地球に衝突した天体の少なくとも二倍の大きさに相当します。チームは帯内に同様の天体が約3億個存在すると推定し、過去に検出された一酸化炭素はこれらが氷の彗星のように揮発性に富むことを示唆します。また、NASAのDARTミッションで作られた塵雲と比べると規模は約10億倍だとされます。
短期間に二度の衝突が見つかったことは、若い系ではこの種の衝突がこれまで考えられていたより一般的かもしれないことを示唆します。今後はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のNIRCamとハッブルで、3年間にわたり雲の膨張と軌道を追跡する計画です。研究はNASAの支援を受け、著者は複数の大学や観測所に所属しています。将来の系外惑星探査では塵雲が惑星と誤認される可能性があると警告されています。
難しい単語
- 衝突 — 二つ以上の物体がぶつかる出来事
- 塵雲 — 細かい塵が集まった雲状の塊
- 微惑星 — 小さくて惑星より小さい天体
- 揮発性 — 簡単に蒸発して気体になる性質
- 塵粒子 — 非常に小さな塵の一つ一つの粒
- 膨張する — 大きさや範囲が広がること
- 誤認する — 別のものと間違えて認識すること誤認される
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ディスカッション用の質問
- 若い星系で塵雲の衝突が頻繁に起きることが、今後の系外惑星探査にどんな影響を与えると思いますか?理由も述べてください。
- 記事にある一酸化炭素の検出は、衝突天体についてどんな情報を示していますか?自分の言葉で説明してください。
- 3年間にわたり雲の膨張と軌道を追跡する観測から、研究者はどんなデータや結論を期待できると思いますか?