ホテイアオイ(水葫芦)は侵入性の強い水生植物で、河川や湖に広がると日光を遮り魚類の生息環境を悪化させます。プネーの研究者Pooja Singhと同僚は、こうした植物廃棄物を生分解性の生理用ナプキンの素材に転換するプロジェクトを始めました。SinghはSymbiosis Centre for Waste Resource Managementの助教です。
この取り組みは「waste to wealth(廃棄物を富に)」という考え方に基づき、以下の課題解決を目指しています。
- 水質汚濁の緩和
- プラスチック廃棄物の管理
- 月経衛生の改善
- 農村コミュニティの女性のエンパワーメント
- 女性の経済的自立の促進
Singhの説明では、ホテイアオイの除去作業が岸に積む工程で炭素排出や健康被害を増やす場合があるといいます。従来のナプキンには非生分解性の合成ポリマーやプラスチック層が含まれ、場合によっては毒性や発がん性のある物質も含まれることがあります。医療廃棄物の回収体制が整わないと、こうした廃棄物は野積みや埋立地、河川に達する恐れがあります。
プロジェクトは地元団体Swachhatapukare Foundationと協働し、ホテイアオイでサリーを作るなど女性の収入向上を支援します。ワークショップの計画や繊維需要の創出により地域支援を目指しています。また、研究は資源保全と持続可能性を中心に進み、汚染物質除去や土壌改良剤としてのバイオチャー利用も含まれます。Singhはバイオチャー生産を有効な炭素回収技術と位置づけ、気候変動対策の重要性を指摘しています。
SinghはElsevier Foundation Chemistry for Climate Action Challengeの受賞者の一人であり、受賞はGreen and Sustainable Chemistry Conference(プネー、March 4-6)で発表されました。もう一人の受賞者は南アフリカのMokgadi Hlongwaneです。
難しい単語
- 生分解性 — 微生物などで自然に分解する性質
- 非生分解性 — 自然に分解しない素材の性質
- 侵入性 — 既存の生態系に広がりやすい性質
- バイオチャー — 有機物を熱処理して作る炭素材料バイオチャー生産, バイオチャー利用
- 炭素回収 — 大気や環境から二酸化炭素を取り出すこと炭素回収技術
- 持続可能性 — 長期的に維持できる性質や考え方
- 汚染物質除去 — 有害な物質を取り除くこと
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ディスカッション用の質問
- 「waste to wealth」の考え方は地域の女性や環境にどのような影響を与えると思いますか。具体的な理由を述べてください。
- バイオチャーを炭素回収技術として使う利点と課題は何だと思いますか。地域レベルでの実用性を考えて書いてください。
- 生分解性のナプキンと従来のナプキンでは廃棄方法がどう違うべきか、環境と健康の観点から意見を述べてください。