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アフリカでの科学証拠の不足とAASの取り組み — レベル B2 — a close up of a blue and yellow globe

アフリカでの科学証拠の不足とAASの取り組みCEFR B2

2024年7月17日

原文: Fintan Burke, SciDev CC BY 2.0

写真: Gonzalo Gutierrez, Unsplash

レベル B2 – 中上級
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アフリカ科学アカデミー(AAS)会長のリセ・コルステン氏は、アフリカ発の科学的証拠が不足していることが政策立案を妨げ、結果的に大陸の国際貿易での競争力を弱めていると指摘しました。コルステン氏は6月27日〜28日のトランスアトランティック・ビッグサイエンス会議で発言し、昨年AASの初の女性会長に就任した経緯にも触れました。

食糧安全保障の研究を背景に、抗菌薬耐性に関するデータの多くが先進地域由来であるため、アフリカの実情を反映しない世界的データに頼らざるを得ない現状があると説明しました。その結果、政策の誤り(policy missteps)を招き、国際市場での競争力低下や輸出拡大の困難につながると警告しています。

AASはこの状況を変えるためにサイエンス・ディプロマシーとネットワーク作りを推進しています。ナイル川流域プロジェクトを含むプログラムを開始し、8月にはAASフェローや水文学・水安全保障の世界的専門家を招いて政策担当者と対話するワークショップを主催します。さらに海外在住のアフリカ人研究者を帰国や指導、センター建設に誘導し、戻る費用を補助する仕組みを整えています。

資金調達は依然として大きな課題であり、政府の優先度が低い国では科学ネットワークの構築が難しいと述べました。コルステン氏はプレトリア大学とFuture Africaの協力を評価し、これが南アフリカの科学・イノベーション省の資金で支えられていると説明しました。アフリカ連合がより貧しい国々を支援できる可能性に触れつつ、AUSの「アジェンダ2063」(2015年公表)では科学がほとんど扱われていないと指摘しました。

またAASは過去の経営問題からの回復も進めています。2021年に一部会員がScience for Africa Foundationという並行組織を設立し、2022年のSciDev.Netの調査では複数のドナーがAASへの数百万ドルの資金提供を停止したことが明らかになりました。コルステン氏はアカデミーが安定化し信頼を再構築しており、「アフリカは一つの声で話さなければなりません。互いに争っていてはいけない」と強調しました。

難しい単語

  • 証拠あることが本当だと示す情報やデータ
    科学的証拠
  • 政策立案国や団体の方針を決める過程
  • 抗菌薬耐性抗菌薬が効かなくなる状態や現象
  • サイエンス・ディプロマシー科学を外交や国際協力に使う活動
  • ネットワーク人や組織のつながりや連携の仕組み
    ネットワーク作り
  • 資金調達活動に必要な資金を集めること
  • 回復問題や損害から元の状態に戻ること

ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。

ディスカッション用の質問

  • アフリカ発の科学的証拠が不足していることは、国際貿易での競争力にどのように影響すると考えますか。具体例を挙げて説明してください。
  • 海外在住のアフリカ人研究者の帰国や支援を促す取り組みにはどんな利点と課題があるでしょうか。あなたの考えを述べてください。
  • 政府の優先度が低い国で科学ネットワークを強化するには、どのような方法や資金源が考えられますか。理由も含めて答えてください。

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