Global Science Journalism Report 2021は、77か国の633人のサイエンス記者を対象に行われた初の大規模なグローバル調査で、SciDev.Netの20周年に合わせて発表されました。研究はBrazilian Institute of Public Communication of Science and Technology/House of Oswaldo Cruz、London School of Economics and Political Science、ISCTE-Lisbon University Instituteが共同で主導し、World Federation of Science Journalistsと連携して実施されました。これは2013年以来の初のグローバル調査です。
回答では過去5年で扱うプロジェクト数が増えたとの声が多く、全体の回答者の多数が仕事の過密化を感じていました。特に女性記者は同じ2週間で5件の取材を並行している傾向があり、負担の偏りが示唆されます。職業に対する感情は割れており、46%が仕事に満足、81%が今後5年で分野に留まると予想しています。一方で約3分の1はサイエンス報道が危機にあると考えています。
パンデミックの影響として、回答者の55%が査読を待たないプレプリント資料をCOVID-19関連記事で使用したと答えました。記事のネタ探しによく使われた情報源は査読済みジャーナル、公式機関、研究者自身でした。多くの記者はプレスリリースの増加とニュースルームの予算削減が報道基準を下げる可能性を指摘し、71%が研究の過程より結果を報じる人が多すぎると同意しています。
報告の著者による討論とバーチャル・ネットワーキングを含むオンラインイベントが開催される予定で、今後の議論や連携が期待されています。
- 環境
- 技術
- 健康・医療
- 気候変動
難しい単語
- グローバル調査 — 複数の国で行われる大規模な調査
- 過密化 — 仕事や活動が過度に集中すること
- 偏り — 一方に寄って均等でない状態
- プレプリント — 査読前に公開された研究の原稿
- 査読 — 専門家が研究を評価する手続き
- プレスリリース — 組織が発表する公式の報道文
- 予算削減 — 組織が使える資金を減らすこと
- 報道基準 — 報道で守るべきルールや基準
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- 記者の仕事の過密化や負担の偏りが報道の質に与える影響について、あなたはどう考えますか。理由を挙げて説明してください。
- 査読を待たないプレプリントの利用には利点と欠点があります。報道の立場からその両面を挙げてください。
- ニュースルームの予算削減とプレスリリースの増加に対して、メディアはどのように対応すべきだと思いますか。具体的な対策を一つ挙げて理由を述べてください。