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レベル B2 – 中上級CEFR B2
5 分
277 語
ミズーリ大学の研究者は、全て雌で構成されクローンに近い繁殖を行うアマゾンモリーが、無性系統に予想される遺伝的劣化を回避している仕組みを明らかにしました。アマゾンモリーはオスのPoecilia latipinnaとメスのPoecilia mexicanaの交雑で生じ、100,000年以上にわたり存続してきたとされます。従来の理論ではこのような系統は短期間で絶滅すると考えられていました。
Wes Warrenは2018年に全ゲノムを初めて解読し、長期のクローン繁殖で起きるはずの遺伝的損傷が見られないと報告しました。WarrenとEdward Ricemeyerは最新のロングリードシーケンシングで仮説を検証し、アマゾンモリーと両親種のゲノムを比較しました。解析の結果、両親由来の二つのゲノムセットは異なる速度で変異しており、一方が他方より速く変異していることが分かりました。
研究者らは、遺伝子変換(片方の遺伝子コピーがもう一方を上書きする過程)が見かけ上の最適な速度で起きることで、有利な遺伝子が広がり有害な変異が減ると結論しました。Ricemeyerは査読者から追加の証拠を求められたことを語り、結果を驚きだと述べました。この発見は無性生殖動物の研究や育種、遺伝病やがん研究にも役立つ可能性があり、研究はNatureに掲載されています。
難しい単語
- 無性系統 — 交配なしで子孫を作る系統のこと
- 遺伝的劣化 — 遺伝子に悪い変化が蓄積すること
- クローン — 元の個体と同じ遺伝子を持つ個体
- 全ゲノム — 生物の全ての遺伝情報一式
- ロングリードシーケンシング — 長い断片を読み取る遺伝子解析方法
- 遺伝子変換 — 一方の遺伝子が他を上書きする過程
- 査読者 — 研究論文を評価する専門家
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- この研究の発見は、無性生殖をする種の長期的な存続にどのような示唆を与えると思いますか。理由を述べてください。
- 遺伝子変換の仕組みは育種や遺伝病、がん研究にどのように役立つ可能性があるか、具体例を挙げて説明してください。
- 今回の結果は従来の「無性系統は短期間で絶滅する」という理論にどのような影響を与えると思いますか。あなたの意見を述べてください。