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レベル B2 – 中上級CEFR B2
5 分
261 語
人は日常の中で、途中の記憶がないまま車を運転するなど、無意識に行動することがあります。19世紀後半、心理学者のウィリアム・ジェームズとヴィルヘルム・ヴントは、行動の意識化に関して対立する理論を提唱しました。ジェームズは行動後の感覚フィードバックにより意識が生じると主張し、ヴントは行動前の脳の計画段階で意識が始まると考えました。しかし適切な測定方法がなく、130年以上にわたり検証できませんでした。
学術誌に掲載されたイェール大学の研究が、この長年の論争に決着をつけました。研究チームは67人の被験者を対象にパズルゲームの実験を行い、脳波計で脳活動を測定しました。その結果、両者の説がともに正しいことが判明しました。意識的な行動には、行動前の運動計画信号(動作前正電位)と、行動後の感覚信号(N140)という2つの強い信号の組み合わせが必要でした。
また、被験者が疲れて集中力を欠くと瞳孔径が小さくなり、それに伴って意識も低下することが分かりました。これらの脳信号はパーキンソン病や脳卒中などの患者では正常に機能しないため、今後研究チームはfMRIを活用して意識の形成をさらに解明していく予定です。
難しい単語
- 提唱する — 新しい説や考えを提案すること。提唱しました
- 論争 — 意見をたたかわして議論すること。
- 検証する — 事実かどうかしらべて確かめること。検証できませんでした
- 判明する — 事実や真相が明らかになること。判明しました
- 解明する — 謎や原因を調べて明らかにすること。解明していく
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- 日常の中で無意識に行動してしまった経験はありますか。
- 脳の働きを詳しく調べる技術が進むと、私たちの生活や医療にどのような変化があると思いますか。