国際女性・少女のための科学デーに合わせ、International Science Council(ISC)、InterAcademy Partnership(IAP)、Standing Committee for Gender Equality in Science(SCGES)の三団体が、136の科学組織のデータと約600人の科学者への調査を基に、国家レベルの科学組織におけるジェンダー平等の状況を分析した報告を公表しました。
報告は主要な結果として、女性会員の割合が2015年の12%から2025年には約19%に上がったと示す一方で、その変化は「very limited increase」と表現され、ここ5年での進展は見られなかったと述べています。さらに、5分の1のアカデミーのみが女性を議長に据え、ほぼ半分の組織に副会長や共同議長の女性がいないと指摘しました。非公式のネットワークがリーダー選びに影響を与えている点も警告しています。
報告はまた、女性が男性より2.5倍多く差別やハラスメントを報告し、行為不祥事への対応仕組みに対する信頼が低いと結論づけました。地域差は大きく、女性会員割合が30–39%に達するアカデミーはラテンアメリカやアジア・太平洋地域など各地に見られます。
提言としては、ガバナンス、予算、戦略にジェンダー平等を組み込み、定款への明記、理事会の責任、専任委員会の設置、持続的な資金供給、定期報告などを求めています。別の調査ではメキシコやアルゼンチンなどの女性科学者がハラスメントや排除、成果の奪取、母性への不利益を報告しており、PLOS Biologyの分析では女性の論文の査読時間が最大で15%長いことも示されました。
難しい単語
- ジェンダー平等 — 男女や性別で扱いを平等にすること
- アカデミー — 科学や学問を代表する専門家の組織
- 非公式 — 公式の手続きや形式に基づかないこと非公式の
- ハラスメント — 職場などでの嫌がらせや不当な扱い
- ガバナンス — 組織の運営や意思決定の仕組み
- 定款 — 団体の目的や運営の基本規則定款への明記
- 持続的 — 長期にわたって続けられるさま持続的な
- 査読時間 — 論文を審査するのに要する時間査読時間が最大で15%長いこと
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ディスカッション用の質問
- 報告は定款への明記や専任委員会の設置を提言しています。あなたの国や組織でこれらは実行可能だと思いますか?理由も述べてください。
- 非公式のネットワークがリーダー選びに影響すると報告は警告しています。非公式の関係が問題になる理由と、改善のための対策を挙げてください。
- 女性の論文の査読時間が長いことが示されました。これが女性研究者のキャリアにどんな影響を与えるか、具体例を一つ挙げて説明してください。