オーストラリアのグレータービルビーと保全の取り組みCEFR B2
2024年10月21日
原文: Kevin Rennie, Global Voices • CC BY 3.0
写真: Enguerrand Photography, Unsplash
グレータービルビー(Macrotis lagotis)はオーストラリア固有の小型哺乳類で、国際自然保護連合(IUCN)はこの種を脆弱(Vulnerable)と分類しています。ヨーロッパ人の入植以前は広く分布していましたが、現在は成熟個体が約9,000頭と推定されています。
個体数減少には複数の要因が関与しています。1859年に持ち込まれたヨーロッパウサギが生態系に影響を与え、ネコやキツネの捕食も大きな打撃となりました。加えて土地開発や牛・羊の放牧により、ビルビーに適した生息地が減少しました。
さまざまな保全団体が繁殖施設での繁殖や外敵のいないフェンスで囲った保護区、再導入などで回復に取り組んでいます。Save the Bilby Fundは繁殖プログラムを支援し、Charlevilleにある体験施設では夜行性動物を見られる設備もあります。Australian Wildlife Conservancy(AWC)は複数のフェンス設置サイトを管理し、2022年にはAlice Springs近郊のNewhavenで新しい個体群が設立され、11月にはカメラトラップで幼獣の写真が確認されました。
ほかにも地域や政府が連携するプロジェクトが進行中で、先住民レンジャーとの協働や国立公園での繁殖プログラム支援、再導入事業などが報告されています。各団体は広報活動やソーシャルメディアを通じて関心を高め、種の回復を目指しています。
難しい単語
- 脆弱 — 絶滅の危険が高い状態
- 個体群 — ある地域にいる同種の個体の集団
- 捕食 — ある動物が他の動物を捕まえて食べること
- 生息地 — 動物や植物が生活する自然の場所
- 再導入 — 保護した個体を元の場所に戻すこと再導入事業
- 繁殖 — 動植物が子を生んだり増えること繁殖プログラム, 繁殖施設
- 保全団体 — 自然や生物を守る組織や団体
- 連携する — 互いに協力して一緒に活動する
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- 保護区にフェンスを設置することにはどんな利点と欠点があると思いますか。具体的に説明してください。
- 地域や政府、先住民レンジャーが協働することは種の回復にどう役立つでしょうか。例を挙げて理由を述べてください。
- 繁殖施設での繁殖や再導入を進める際に注意すべき点は何だと思いますか。社会的・生態的な観点から答えてください。