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レベル B2 – 中上級CEFR B2
6 分
315 語
エルニーニョは中央および東部赤道太平洋の海面水温が平年より高くなる現象で、通常は2〜7年ごとに起こり、持続期間は9〜12か月程度です。欧州中期予報センターは今年強いエルニーニョが発生する可能性が高いと予測しており、マイアミ大学のエミリー・ベッカーは多くの気候モデルと海中の高温を根拠に事象の発達を指摘しています。
海面温暖化は大西洋上空の上層での垂直せん断風を強める傾向があり、これが発達中の熱帯低気圧を分断することでハリケーン活動を抑える可能性があります。一方で、大西洋の海水温が非常に高い場合は、増したせん断の効果が相殺されることもあります。ベッカーは秋までにエルニーニョが起きる確率を約80%と見ており、強い事象になる確率は約4分の1としています。
また、マデン・ジュリアン振動は30〜60日周期で東へ進む熱帯擾乱で、その湿った位相がハリケーンシーズンと重なると嵐の活動を上下させます。ENSO予測では観測記録が約75年分と短く、エルニーニョやラニーニャの事例がそれぞれ約25件にとどまるため、人工知能だけで確実に予測するには限界があります。そのため予報官は力学モデルや複数のモデルを組み合わせたシステム(例:North American Multi-Model Ensemble)に依拠し、NOAAの見通し作成に活用しています。
科学者たちは今後数週間も太平洋の水温を監視し続ける予定です。一方で、ベンジャミン・トーマスのような住民は備えを続けると述べています。
難しい単語
- エルニーニョ — 中央・東部赤道太平洋の水温が平年より高くなる現象
- 海面水温 — 海の表面の水の温度
- 垂直せん断風 — 上空で風向や風速が変わる状態
- 熱帯低気圧 — 熱帯で発生する低気圧で嵐のもとになるもの
- マデン・ジュリアン振動 — 30〜60日周期で東へ進む熱帯擾乱
- 力学モデル — 物理法則を使って気象を計算するモデル
- 予報官 — 天気などの予報を作る専門の担当者
ヒント:記事中の強調表示された単語にマウスオーバー/フォーカス/タップすると、その場で簡単な意味が表示されます。
ディスカッション用の質問
- 観測記録が約75年と短いことはENSO予測にどのような影響を与えると思いますか。理由を述べてください。
- エルニーニョが強く発生する可能性が高いとき、住民や自治体はどのような備えをすべきだと思いますか。本文の情報を参考に答えてください。
- 力学モデルや複数モデルを組み合わせる利点と限界について、本文を参考にして意見を書いてください。