レベル B2 – 中上級CEFR B2
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新しい研究は、ペルーのアンデス高原に形成された巨大な峡谷の起源を詳しく示しました。対象の高原は高さが約3.7キロメートルに達し、刻まれた峡谷の深さは2〜3キロメートルです。規模は非常に大きく、研究者は写真だけではその大きさが伝わりにくいと述べています。
これまで峡谷形成については、地震などによる急激な隆起が短期間で谷を切り開いたという説と、長期間の多雨が河川侵食を強めて深い谷を刻んだという説がありました。研究チームは、既知のテクトニック履歴と最近の気候・降水量の推定値を組み合わせたコンピュータモデルを用いて、どちらが地形に最もよく当てはまるかを検証しました。
モデルの結果は、単なる急激な隆起や降雨の増加だけでは説明できないことを示しました。両方が寄与したものの、主要なメカニズムは河川捕獲でした。河川捕獲により流量と侵食力が増し、捕獲した河川はより深く地表を刻みました。また重要だったのは隆起速度の低下です。モデルは、例えば成長速度が4 mm per yearから0.4 mm per yearに落ちた場合に河川捕獲が起こり得ることを示しました。
研究はピッツバーグ大学のNadine McQuarrie教授らのチームが中心となり、共同研究者と大学院生が参加して行われ、成果は学術誌 Science Advances に掲載されました。研究はNational Science FoundationとGerman Research Foundationの支援を受けています。
難しい単語
- 河川捕獲 — ある川が別の川の流れを奪う地形現象
- 隆起 — 地面や地殻が上方に持ち上がること
- 河川侵食 — 川の流水で地形が削られること
- テクトニック履歴 — 地殻変動の過去の出来事や記録
- 降水量 — ある期間に降った雨や雪の総量
- 流量 — ある地点を単位時間に流れる水の量
- 寄与する — 何かの結果や原因に影響を与えること寄与した
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ディスカッション用の質問
- 河川捕獲が実際に起きると、地域の地形や生態系にどのような影響が出ると思いますか?具体例を挙げて説明してください。
- この研究でコンピュータモデルを用いたことの利点と限界は何だと考えますか?理由も述べてください。
- 研究で隆起速度の低下が重要とされましたが、そのような変化が地域の水資源管理や災害対策にどんな示唆を与えるでしょうか?