ジェネレーションZと呼ばれる世代は、デジタルの道具を駆使して迅速かつ分散的に抗議を組織する傾向が強い。要求は透明性、能力主義のガバナンス、そして基本的な公共サービスの確保に絞られており、オンラインでの議論やカフェでの対話が政策議論を形作る場になっている。
ネパールの事例では、2025年4月に若者がミームで政府腐敗を批判し、2025年9月にはTikTokの短い動画やDiscordのスレッドが路上行進に結びついた。政府のソーシャルメディア遮断の試みは、暗号化サーバーやプロキシ網によって回避され、最初の呼びかけから30時間以内に数千のマイクロアクションが連鎖して選挙で選ばれた政府が崩壊した。のちに2026年3月に選挙が予定され、Mahabir Punが教育・科学・技術大臣に就任したことや、彼の2007年のRamon Magsaysay award受賞歴は注目に値する。
EU System for an Enabling Environment for Civil Society(EU SEE)は、このネパール危機を地域的な市民社会への圧力の一例として記録している。報告はインドでの監視や法的精査、スリランカの脆弱性、ブータンの制約、パキスタンでの大量有罪判決、ミャンマーでのNGOによる医薬配布停止や移動制限の増加を指摘している。
また、スリランカの2022年のアラガラヤやマダガスカルの2025年9月25日の学生抗議は、分散的なデジタル動員が現実の行動につながることを示した。マダガスカルでは治安部隊が催涙ガスやラバー弾、AK-47型の発砲を使用し、2025年10月13日までに大統領が逃亡、議会解散と暫定の軍事政権へと進んだ。インドネシア、バングラデシュ、フィリピンの事例も、若者が政治的議論を形成しつつ自律性と共創を求めていることを示している。
難しい単語
- 駆使する — 道具や手段を自由に使いこなすこと駆使して
- 分散的 — 一か所に集中せず広がるやり方分散的に
- 透明性 — 情報や決定が外から見える状態
- 能力主義 — 能力や実績を基準にする考え方能力主義の
- ガバナンス — 組織や国を管理する仕組み
- マイクロアクション — 小さく簡単な行動や働きかけマイクロアクションが
- 暗号化サーバー — データを暗号にして守るサーバー
- プロキシ網 — 別の経路で通信を中継する仕組み
- 自律性 — 外部に頼らず自分で決める力
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ディスカッション用の質問
- デジタルツールを使った分散的な抗議の利点とリスクは何か。ネパールやマダガスカルの例を挙げて説明してください。
- 政府がソーシャルメディアを遮断する対策は、抗議を抑えるのに有効だと思いますか。理由を述べてください。
- 若者が求める自律性と共創を、政策や公共サービスにどう反映させるべきか、具体的な方法を考えて説明してください。